新华社日文版:山岳地帯の貧困脱却に貢献、矮寨大橋が開通10周年
山岳地帯の貧困脱却に貢献、矮寨大橋が開通10周年 湖南省
3月28日、空から見た矮寨大橋。(小型無人機から、長沙=新華社記者/趙衆志)
【新華社長沙4月4日】中国湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州吉首市の矮寨(わいさい)大橋が3月31日、開通10周年を迎えた。徳夯(とくこう)大峡谷に架かる同大橋は当時、幾多の困難を経て完成した。
山岳地帯の貧困脱却に貢献、矮寨大橋が開通10周年 湖南省
空から見た矮寨大橋。(2020年6月25日、小型無人機から撮影、長沙=新華社記者/趙衆志) 武陵山脈の奥地に位置する同自治州は、「的確な貧困扶助」の理念が初めて打ち出された場所で、地元住民らは千年以上にわたり厳しい自然環境がもたらす交通の不便さや貧困に苦しんできた。徳夯大峡谷は吉首市と花垣(かえん)県茶洞鎮(辺城鎮の旧称)を結ぶ吉茶高速道路を通る際の必経の地だが、峡谷をまたぐ橋の建設には想像を超える困難があった。
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空から見た矮寨大橋。(2019年7月27日、小型無人機から撮影、長沙=新華社記者/趙衆志)
湖南路橋建設集団長江分公司の副経理で、矮寨大橋吉首市工事エリアの責任者を務めていた蘇巧江(そ・こうこう)氏は当時を振り返り、深さ千メートル以上の大峡谷をまたぐように橋を架けなければならず、橋面から谷底まで355メートル、主塔の位置は断崖の端からわずか70~100メートルで、峡谷の最大瞬間風速は秒速31.9メートルに達したと語った。
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空から見た矮寨大橋。(2021年12月2日、小型無人機から撮影、長沙=新華社記者/趙衆志)
同大橋は2007年10月28日に着工。鋼製桁と補剛桁による単径間構造の特大つり橋で、全長1073.65メートル、主径間は1176メートル。12年3月31日に開通し、湖南省と重慶市の交通ハブとなっているほか、同省と中国南西部の少数民族が暮らす地域を結ぶ交通の要路としての役割も担っている。
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雪化粧した矮寨大橋。(2014年1月1日撮影、長沙=新華社配信/尚林)
同地は大橋を中心とする「矮寨奇観風景区」を設立。交通と観光、貧困扶助を組み合わせたモデルにより、周辺の少数民族の村に大きな変化がもたらされた。大橋の開通後、出稼ぎに出ていた村民が相次いで帰郷・起業し、今ではその多くが観光産業などに携わっている。村の発展に伴い、村民の1人当たり年収入も大幅に増え、多くの人々がより良い暮らしを送れるようになった。(記者/席敏、張玉潔、洪凌)
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矮寨大橋の夜景。(2016年12月6日撮影、長沙=新華社配信/尚林)
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矮寨大橋の夜景。(2016年12月5日撮影、長沙=新華社配信/尚林)
山岳地帯の貧困脱却に貢献、矮寨大橋が開通10周年 湖南省
夕日に映える矮寨大橋。(2021年12月4日、パノラマ写真、小型無人機から撮影、長沙=新華社記者/趙衆志)
山岳地帯の貧困脱却に貢献、矮寨大橋が開通10周年 湖南省
夕日に映える矮寨大橋。(2021年12月5日、パノラマ写真、小型無人機から撮影、長沙=新華社記者/趙衆志)
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